ANA 株価回復に寄与するか「ステイタス獲得チャレンジ2021」

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この記事では、ステイタス獲得チャレンジ2021の達成条件から垣間見えるANAの「変わる姿勢」と2021年に向けてANAの株は買いなのか考察します。

結論から言うと、私は「買い」だと考えています。

先ずはANA株の現状と、2020年10月の決算発表を確認しましょう。

その後に、大きく形を変えたステイタスチャレンジ2021についてご紹介します。




2020年12月時点のANA株価

この1年でANAの株価は約40%下落しました。

2020年4月の段階で今年の底値まで低下した後は、新型コロナウィルス感染者の推移と共に

上下を繰り返している状況です。

一時的な下落だとすると投資家としては飛びつきたくなるのですが、

外出自粛の期間が継続することにより、ANAに限らず航空会社存亡の危機となる現在。

投資回収不可となるリスクもあるわけです。

引用:ANA

ANA株が買いな理由

では何故「買い」だと考えるか、理由は2つあります。

  1. 航空事業のコスト適正化による直近の対策
  2. 中長期にリスク分散となる「プラットフォーム事業」の立ち上げ

航空事業のコスト適正化による直近の対策

保有機材数の圧縮と固定費の削減により、2021年度に2,500億円の費用削減効果を見込んでいます。

2020年度 通期業績予想における売上高は7,400億円ですので、見込みどおり費用削減することで短期的に生き延びる目論見なのでしょう。

ただし、この内訳にはANA職員の賃金削減が含まれています。

グループ4万5千人の職員皆さんの理解を得てこの取り組みを進められているのか、

これがANAが生き残るか否かのポイントになるのは間違いありません。

引用:ANA

また、費用削減の前提にはANA本体と格安航空会社peachとの連携強化があります。

高収益路線はANA本体、関西・成田を中心とした価格競争が激しい路線はpeachと路線分担することで、航空事業のコスト最適化を図っているのです。

このビジネスモデルは、既にスマホ業界で各社が取り入れていますね。

引用:ANA

個人的にはこのモデルを完成するためにはANAマイルの流動性を上げることが重要と考えます。

2020年現在ではANAマイルでpeachの航空券を購入することは出来ません。

ANAマイルからpeachポイントに変換し、航空券に当てることはできますが

1,000マイル=900peachポイント(900円相当)と交換効率が非常に悪いです。

1マイル=2円の価値と言われているため、半分以下の価値に低下してしまいます。

peachポイントに変換することによる「お得感」を打ち出さないと、なかなか流行らないでしょうね。

交換マイル数ピーチポイント数
500マイル450ピーチポイント(450円相当)
1,000マイル900ピーチポイント(900円相当)
5,000マイル4,500ピーチポイント (4,500円相当)
10,000マイル9,000ピーチポイント(9,000円相当)

中長期にリスク分散となる「プラットフォーム事業」の立ち上げ

コロナ収束後も、従来どおりの航空需要は見込めないことをANAも認めています。

そこで注目されるのが、膨大な顧客データを活用した「プラットフォーム事業」です。

決算発表資料に具体的な施策は記載されていませんでしたが、

個人的には2020年に開始された「ANAの賃貸」や「プレミアムメンバーステイタス獲得チャレンジ2021」がその取っ掛かりなのかと感じました。

地上のANAサービスを利用することで、ユーザーはANAマイルやメンバーステイタスというメリットを享受出来るのが良いですね。

ANAマイレージクラブ会員はなんやかんやでANAマイル大好きですから。

引用:ANA

プレミアムメンバーステイタス獲得チャレンジ2021

では、注目の獲得チャレンジ2021はどんなものなのでしょうか。

獲得チャレンジ概要

従来は飛行機に乗ることで得られるプレミアムポイントを1年間で貯めることが全てでしたが、

その基準は残しつつも以下の3つを全て満たすことでステイタスを得られるというものです。

まさに「地上のANAサービス」を促す施策ですね。

  1. 年間のプレミアムポイント獲得数(ANAグループ運航便ご利用分のみ)
  2. ANAマイレージクラブのサービス利用数
  3. ANAカード・ANA Pay決済額の総額
引用:ANA

獲得チャレンジの注意事項

達成条件の対象期間がずれていることを認識しよう

以下のとおり条件1のプレミアムポイントは2021年12月31日までを対象としていますが、

条件2と条件3は2021年12月15日までです。

  • 条件1は2021年1月1日(金)~2021年12月31日(金)まで
  • 条件2は2020年12月16日(水)~2021年12月15日(水)まで
  • 条件3は2020年12月16日(水)~2021年12月15日(水)まで

年末に条件達成のスパートをかける方もいると思いますので、「実は期間対象外だった。。」

ということにならないようご注意ください。

1枚のクレジットカードで決済金額を達成する必要がある

条件3のANAカード・ANA Pay決済について、1枚のANAカードで決済する必要があります。

家族カードはOKですが、VISAとAMEXなど複数のANAカードを所有している方は、

決済に使うカードを1枚に絞るようにしましょう。

夫婦でANAカードを所持している方は家族カードに切り替えるか、どちらかのカードで決済するようにしてください。

同じ対象サービスは1度しかカウントされない

条件2のANAマイレージクラブのサービス利用では、対象となるサービスが11あります。

  1. ANAのふるさと納税
  2. ANAの保険
  3. 住まい de MILE
  4. ANA STORE @SKY国際線機内販売
  5. 空港内店舗
  6. ANAショッピングA-Style
  7. ANAトラベラーズ
  8. ANAマイレージモール
  9. ANAカードマイルプラス
  10. ANAマイレージクラブモバイルプラス
  11. マイルが貯まるその他加盟店

例えば空港内店舗を年間に何回利用しても、サービス利用としては1回のカウントになります。

それぞれのサービスを最低1回利用する必要がありますのでご注意ください。

各サービスの詳細はANAホームページ参照。

通常のSFC修行との比較

プラチナステータス以上を獲得することで入手できるSFCを目指している方も多いと思いますので、

プラチナステータスを基準に考えてみましょう。

通常のSFC修行は効率的に実施するとPP単価10円程度。総額で50万円程のコストがかかります。

獲得チャレンジ2021では3万プレミアムポイント≒30万円に加えて600万円のANAカード決済が必要。

通常のSFC修行よりお得に獲得チャレンジ2021に取り組むには、コストは50万円以下に収めると考えると

普段の生活でクレジットカードを580万円以上決済する方ならば、お得になると言えるのです。

クレジットカード580万円決済て。。年間手取り1,000万円(額面年収1,500万円)くらいの方なら挑めるレベルでしょうか。

ANAサービスの利用を考慮すると、更にハードルは上がります。

自分の生活レベルや飛行機に乗る頻度を振り返ってみて、エントリーするか検討してください。


まだまだ荒削りで先行き不安な状態ではありますが、「変わる姿勢」がある企業は強いと思います。

個人的にANAファンですので、コロナに負けず引き続き頑張って頂きたいです。

ANAマイルで国際線ファーストクラスに夫婦で旅行できるその日を楽しみに、ダイエット一休夫婦もANAを応援しています!

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