2020/10/31 バチェロレッテ・ジャパン第9話 考察(ネタバレあり)

映画・ドラマ

今回は最終回、今まではダイエット夫が男性目線で書いておりましたが、今回は一休ドットコム妻が書いております。

まずは、萌子さんのお母さんと、黄皓のアニキが会うシーンから始まりました。

最初、レストランを間違えて「えっ萌子さんの家なん……?」と誤解したみなさん、仲間だよ★

黄皓さんのお母さん面談

萌子さんのお母さんの美佳子さんを見た夫が、「お母さん髪型若過ぎじゃね?」とコメントするところから、我が家の鑑賞会も始まりました。

確かに母・美佳子さんの髪はつやつやの巻髪ヘアーでしたが、私よりよほどきれいな髪してましたね。

ここらへんは黄皓さんは相変わらずソツなく対応。頭の中で、こういうことを言おうってちゃんと決めてきたんだろうなあ、本当に勉強が昔からできるタイプだったんだろうなあと思いました。

このお母さんとの会話の中では、「中国人と結婚するってどう思いますか?」という言葉が出てきますが、黄皓のアニキは早すぎるんですよね。

確かに、この人めっちゃしっかりしてるわ~という感想は抱くんですが、そもそも番組内で始まった結婚選びで、どんな候補者だって萌子さんと心理的に近づいたとは言い難いじゃないですか。

そういう距離がまだある中で、「僕と結婚したら、お墓がどこになるかとかお母さんは心配にならないですか」って、ちょっと違和感が強いですね。

まあ確かにそういうことは、確かにものすごく無茶苦茶大事な問題なんだけれど、いつか絶対必要な会話には違いないんだけれども!!

でも、こういうところが優等生チックというか、面白みがないところなんですよね。うまくやろうとするな、感じろ。

そしてこういう時の萌子さんの拝聴スタイル。

何故かちょっと二歩下がってるような。

黄皓さんといると、黄皓さんがちゃんと色々話してくれるので、楽なんでしょうね。他の候補者の時とちがって、自分の意見を述べるというより「私とあなたは似てる」と黄皓さんに寄せていくスタイルで、うんうん~と頷いているイメージが強くあります。

でも萌子さんって、黄皓さんみたいな人と散々付き合ってきたんじゃないのかね?とも常々思う。

杉ちゃんのお母さん面談

さっきのビジネス感あるお母さん面談と違って、「三人でひとつの話題を話す」場面が多かった気がします。

萌子さんは自己肯定感が高いタイプなのですが、本当にご家族の育て方が良かったんでしょうね。まあでもそれは、俺たちの杉ちゃんも一緒なんだけど。

「あなたの娘さんは、何気ないことを宝物のように大事にされますね」

「あなたの娘さんは、本当に言葉がきれいですね」

杉ちゃん、あんたの言葉の方こそ宝物なんだよ。

これって親から、おそらく娘の容姿を褒められるよりも、ずっと嬉しいことですよね。娘のことも、自分たちの子育てについても、すべてを肯定するような言葉だと思った。

本当に、ベストタイミングで、はっとするほど美しくて優しい言葉をくれる男。それが杉田陽平。

あと印象的だったのが、「昨日満月を見ていて」と、急に夏目漱石みたいなことを言い出したときに、この母子ははっとしたように「あっきれいだったね」「きれいでしたねー」って言ったんですね。こういうのがすごく良いなと思った。

ただ、ちょっと黄皓さんと別の意味で、杉ちゃんちょっと早まってない?と思いました。

いいんだけど、お母さんに対してはいいんだけれども。

でも、萌子さんに対してどうなんでしょう。私めっちゃ今からひどいこと言いますけど、ぶっちゃけ好みじゃない男からめっちゃ好きって言われると、キモくない?

我々は萌子さんの気持ちはわからんけども、もし可能なら一話撮り終わるごとに酒持って「お疲れ~大丈夫だった?」って聞きに行きたいけれども、でも一般的にぐいぐい来られると引いちゃうところってないですか?

だから黄皓さんみたいに「私のことどう思ってんの?!!」ってなるくらいちょっとすかしている方がキュンキュン来ちゃう。も~本当に悩ましい。悩ましい。

フュージョンして二人がくっついたらちょうどいいのにな。

そして屋久島へ

そう、皆さん思いましたよね?

このホテル、どこだよって。こちらは、sankara hotel&spa 屋久島だそうです。だいたいね、11月は2名で一泊26万円くらいだった。うんうんうん、そうめっちゃ高い。

でも絶対いいですよね、このホテル。ちょっと高すぎるので家庭内決裁に向けて頑張らないと無理そうです。まったくPIENですわ。

萌子さんの黄色いドレス可愛かったですね。この人は本当にぱきっとした色が似あって可愛らしい。

黄皓さんとの朝デート

パジャマ着てるだけで「隠すエロス」って表現はどうかと思うで、というところか始まった黄皓ニキのターン。

この寝室の内装とっても素敵ですよね。私も賃貸からこんな家に住みたい。

黄皓さんはベッドに入ってから、まず気まずさを埋めるようにいっぱい喋る。いいやつなんですわ。こういう時に、ちゃんと場が白けないようにするんですよね。

でも、黄ちゃんは喋ってなくったっていい男なんだから、少し黙ってたって、それはそれで余韻があっていいのにね。でもいい人だから、喋っちゃうんでしょうね。。。

そこで萌子さんがぶっこむ「カテゴライズしないでほしい

どうやら過去の男が、「萌子は本当にいい家に生まれて、苦労してないよねww苦労とかしたことないっしょ?? ていうか俺以外の男と会ったり、一人で出かけるのも論外だからwww」という輩だったようなのです。

この時点で、そもそも黄皓さんちは中国の富裕層っぽかったし、彼女の家柄に気後れするタイプではなさそうだけども? と思いました。あと、黄皓さんはどっちかっていうと萌子さんへの興味を強く表現するタイプでもないので、嫉妬もしなさそうですけどね? と。

これ、たぶんですが、「ゴリゴリ外面いいエリートサラリーマン系の彼氏」だったんでしょうね。

で、そういう彼氏に自尊心を傷つけられた時に、「ゴリゴリのエリートリーマンもう無理かも~」ってなっちゃったのかもね。

だから、黄皓さんは全然急に違う性格の元カレと比較されたので、困惑するのも無理な話です。束縛とカテゴライズって、そもそも別の問題だしね。

Q「あなた、束縛します? 私のことを「俺にふさわしい女」的にカテゴライズします?」

A「しません」

まあこういう会話になりますよね。

でもきっと萌子さんは、こう言って欲しかったんじゃないでしょうか。

「それは辛かったね。僕は君のお家が裕福で、君が美しいから惹かれたわけじゃないよ。僕は、君の人格を絶対に傷つけない。好きな人を傷つけるようなことは、今までも経験がないし、絶対にしないよ」と。 

その後の、お洒落してからのお食事も素敵でしたね。本当に美男美女だよ。

でもまた上っ面な会話になっちゃう。黄皓さんは、こういうときに司会者みたいな話し方をしちゃうんですよね。

まとめようとしちゃう! 上手にまとめなくていいのに。

そこで萌子さんががつんと切り込む。

「今日はリスクマネジメントするのやめない?」

どんだけお洒落なんだよ言葉のチョイス。でも、こういうときに、自分と(視聴者の)の違和感をきちんと口にできるところが、萌子さんのいいところですよね。

そして、黄ちゃん泣きだした……。お、おい、どうしたんだよ。。。

でも、涙ぐみながらもまたもや「きれいにまとめようとする黄皓さん」が出ちゃっていました。

もしかして絶対に弱みを見せられない選手権とかで、この人は戦ってるんでしょうか。夫探しの旅であって、ここはそういうチャンピオンシップじゃないんだぜ??

この時に、私思ったんですよ。

黄皓さんは、たぶん付き合ってよっぽど深い仲になったら「カッコ悪い自分」「ふざけてる自分」「めちゃ調子こいた自分」みたいなのを見せられるんだけど、そんなのキスしたこともない人に見せるのは、怖いんですよ。

でもそれってごく普通のことなんですよね。彼は人並みにすごく用心深くて、取り繕えるだけの頭の回転の良さがあるから、自分の心のうちを見せるような恐ろしい行為はできないんですよ。

だから、「もっと素を見せて」って言われると、ただただ困るんじゃないかと思った。

こういう人には、安藤なつくらい度量が深くて朗らかな女が向いている気がする。

たぶん黄さんは、深夜に急にサングラスをかけて、リビングに入りながら「DJ KOOでえええす」と言い出すような女が向いてるとちゃうかな。

杉ちゃんとの朝デート

このターンは完全に、「杉ちゃんの魅力を再確認する」という場所でしたね。

食卓で向かい合わせになっていた時に、萌子さんが「全力で愛した人がいた」と話し始めました。

「でも失った」

「理由がわからない」

そう言いながらはらはらと涙をこぼし始めた時に、杉ちゃんが伏し目がちに「そうだねえ」とおばあちゃんみたいな合いの手を入れてる時が、全くかみ合っていなくて、一番怖かったですね。

過去の恋に傷ついてる女の前に、ぽたぽた焼きのおばあちゃん置いたらまずいじゃないですか。今回のバチェロレッテ9話の中で、最も怖いシーンでした。

しかしね、これ見た時に、人生でそう何度も、身も世もないほど人を愛せることは、おそらく無いんだよなと思いました。

惚れっぽい人っていう方もいると思うんですが、「好きすぎて、その人を思うだけで幸せに思えたり、涙が出る」、そんな人に出会える確率って、そう多く無いんだよ。

一休ドットコム狂い妻の統計上、周りでは「高校生の頃に1回」「社会人になってから1回」という感じで、人生で1人~2人に会えていればラッキーな方なのではないかと思う。

でもきっと、結ばれなかったとしても幸運なことに、萌子さんは経験してしまったんでしょうね。「身を焦がすほどの相手」に出会った経験が。

その感情が、果たして杉ちゃんに対して抱けるのだろうか? という問いが自分の中にあったからこそ、こういう話題を口にしたのではないかと思いました。

その後は二人でバスタブで酒を飲みながら絵を描くというシーン。

こんなに狭いところにいると、お互いの存在を強く意識しちゃいますね。無理な相手とは絶対無理そうな距離感。そういうのをあえて感じたかったのでしょうか?

そしてその後、杉田画伯のお絵描きシーンへ。。。

あの時に杉ちゃん、バチェロレッテのすべてのシーンの中で、一番格好よかったですね?

ていうか、眼鏡がさ、眼鏡がいいですよね?

杉田画伯、ずっと眼鏡してたらよかったんじゃないかな、ってくらい眼鏡姿が本当に良かったですね……!!!

萌子さんが、鼻をすすって泣き出します。差し出したティッシュ、それ絵を描く時に使ってなかった? 大丈夫? ってちょっと思ったけど、そこがまたいい。

でも、萌子さんが杉ちゃんを見送った時にあまりにも悲しそうに泣き始めた時に、もう結末は決まっていたんですね……。そう思うと、見返している時にとても切なかった……。

そして決断の時

完全個人的な趣味ですが、萌子さんはダウンスタイルより、髪を結んでいる方が似合うんじゃないですかね。首が長いし。純白のドレスはとっても素敵でした。

そして、黄皓さんとの対面からシーンが始まりました。

今までのバチェラーシリーズだと、女の子二人を並べてどっちを選ぶかという残酷なシーンでしたが、萌子さんの優しさがこういうところにも反映されているのな。いや、でも結末から考えると、二人並べるより、片方ずつ……ということなのか。

男性として惹かれていたと口にしながらも、黄皓さんのことを、萌子さんは選ぶことができませんでした。

一歩踏み込んで考えた時に、私の人生のパートナーは、あなたじゃない。

この一歩って、なんだったんですかね。

萌子さんへの愛情が感じ取れなかったからなのか、ちょっと上っ面な会話しかできないところに不安を感じたのか。

こう考えた時に、もしかしたら最後に「リスクマネジメントするのやめない?」の、黄皓さんの回答がもう少し、本人の断片が姿を現していたらもしくは……と考えてしまいます。

全然関係ないですが、黄皓さんが去っていくときに、何故か原生林みたいなところに消えていくのがちょっと不思議でした。

なんで野に還したんでしょう。こいつシティーボーイやで。ただただ遭難するしかないぜ?と思うほどの密林でしたね……。

杉ちゃんは初めてハンカチをそっと手渡した

黄皓さんが鬱蒼とする原生林をさまよう頃、杉ちゃんとの対面が始まりました。

杉ちゃんとの今までの旅を思い出して、涙もろい萌子、案の定泣いてしまう。そこで杉ちゃんが、「初めてなんだけど。いっつも忘れてた僕」と、萌子さんにハンカチを差し出しますね。

「はじめて。終わりなのに」

この時、私たち夫婦は完全に、杉ちゃんを選んでほしいと心から思った。

最後の最後で、はにかみながら、泣いている思い人にハンカチを差し出せる不器用さが、たまらなく愛しく思えました。

「休んでることがある。雨の日にじっとしていることがある。その時にちょうどいい立木のような存在になれたらいい」

なんて優しい、なんて控えめで、なんて胸をうつ言葉なんでしょう。

杉ちゃんはいつだって、本当に一番大切な瞬間に、この世で一番うつくしい言葉を萌子さんに捧げましたよね。

それは萌子さんの心を打ち、観ている側の人間の心をはっとつかむようなものでした。

萌子さんは涙を零しながら、杉ちゃんに言いました。

「もうちょっといたい」

「でも恋人としてじゃない」

「杉ちゃんのこと、すごくすごく好き」

「お別れしたくないし、もっと一緒んいいたいし」

「だけどそれって女性として男性を見る目じゃない」

萌子さんの素晴らしいところは、ここで、謝りませんでしたね。もしかしたら、ごめんという言葉が出そうになったかもしれないけれど、それを堪えましたね。

これ、「いつか男性として好きになれるかも」と思って、杉ちゃんを選ぶこともできたかもしれないけれど、萌子さんはそうしませんでした。

それが良かった。そうしたら、好きになれなかった時に、いつか杉ちゃんをきっと傷つけることになると分かっていたから。

ここで自分の話になっちゃうんですが、このバチェロレッテの第六話まで見た時に、私はどうしてもどうしても、アマプラに入っていない友達にこの番組を観てほしく、タブレットを持って仕事帰りにその子の家に、ド平日の18時~23時まで占領したことがあったんです。

彼女に、私は杉ちゃんが本当に素敵な言葉を萌子さんにくれる人だと分かってもらいたくて、色々話をしてたんです。

その時、萌子さんは明らかに黄皓さんに惹かれている姿を観ていたのですが、杉ちゃんに肩入れする自分を律することができず、その子を杉ちゃん押しにしようと心のうちでは画策したのです。

でも彼女がこう言ったんです。

でも、男性として見られない人を、無理に選ぶのは苦痛だよ

その子は、今年、結婚相談所に入った経験がありました。とても素敵な人だったので、何人かと重ねてデートをしていました。彼女は最初、「もう、ある程度の条件が合えば、今年中に結婚できればそれでいい」と言っていました。

その彼女が続けてこう言うのです。

「お見合いで出会って、何回かデートを重ねた人がいたの。優しくて、素敵で、素晴らしい人だった。その人は、あなたのことを考えるだけで、胸がいっぱいになって、幸せな気持ちになれると私に言ってくれた。でも私は、その人のことを好きになれなかった。この人を好きになれたら、どれだけ幸せになれるだろうか、と何度も思ったのに、その人に手を触られることも本当は辛かった。

そして、杉ちゃんは去っていきました。原生林に。。。

萌子さんは泣きながら、インタビューで言いましたね。

「ローズ渡してもいいじゃんてちょっとずるく考えたりもした。でもそんなのひどいよね」

聞いた? 友永、聞いた……?

もしかしたら前日のバスルームで、あの狭いバスタブの中に二人で入った時に、もしかしたら萌子さんは考えたのかもしれませんね。

この人の胸に背中を預けて、寄りかかることができたら、この人を好きになれるかもしれない。

でも萌子さんが、バスタブの中で杉ちゃんに体を預けて絵を描くことはできなかった。

それは切ないですね。だから、いっぱい泣いちゃったんだね。萌子、本当にいい女だよ……ありがとう萌子……。

というわけで今からアフターローズ第10話を今から観ようと思います!

ここまで読んでいただいてありがとうございました♡

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