財布失くしただけなのに訴えられたから裁判で戦ってきた②

裁判

この記事では財布を紛失してから1人で裁判で戦い、結果無罪となった体験をご紹介します。

ダイエット夫は過去に、財布を失くして個人情報を悪用されてしまいました。

その記録の全貌を残して、私の経験を共有します。

似たような状況に陥ってしまった方の助けになることを願って!

前回までは、財布を紛失した際の詳細を書きました。

今回は、訴状を受け取ってから弁護士とのやりとり、最終的に自分ひとりで戦う決意をするまでの過程を共有します。


前回記事を読んでいない方は先にご覧になってください。





個人情報信用機構への登録

警察への紛失届、クレジットカードやキャッシュカード、免許証と保険証の再発行を終えたダイエット夫でしたが、実際にクレジットカードを悪用されたことから不安が拭えませんでした。

そこで弁護士ドットコムで似たような境遇の方がいないか検索してみました。

いるわいるわ。。

世の中には財布失くして悪用された人っていっぱいいるんだな~

多数の弁護士が「個人情報信用機構へ紛失したことを登録しておく」ことを推奨していました。

信用情報期間とは、加盟する会員会社から登録される信用情報を、管理・提供することで、消費者と会員会社の健全な信用取引を支えています。
私たちがクレジットカードの発行やローンなどを利用する際、会員会社は私たちの信用力を判断するために登録されている消費者の信用情報を確認するのです。

  • CIC
  • JICC
  • 全国銀行個人信用情報センター

CIC

主に割賦販売や消費者ローン等のクレジット事業を営む企業を会員とする信用情報機関。クレジットカードを作る際や、ローンを組む際に参照されます。

インターネットで個人情報紛失・盗難の本人申告を行うことが出来ます。

CIC公式サイト

JICC

JICCに加盟する会員会社も、ほとんどがCICと同様にクレジットカード会社と消費者金融です。

信用情報の開示はインターネットで請求可能ですが、紛失・盗難の本人申告は窓口で手続きするか、郵送手続きのどちらかになります。

しかし2020年秋現在、感染症予防対策で窓口での受付は中止になっています。

手数料を支払うためのクレジットカードの番号を通知する文書を送付したりして面倒ですが、以下の公式サイトより手続き出来ます。

JICC公式サイト

全国銀行個人信用情報センター

こちらも役割はCIC・JICCと同様ですが、違いは銀行が加盟しているということです。

各銀行は、銀行口座開設や銀行からの借り入れ等の際に信用情報を確認します。

全国銀行個人信用情報センターは信用情報の開示・本人申告いずれも郵送手続きのみ対応可能です。

必要書類のほかに、切手404円を同封する必要があり、更に面倒です! 下記に手続きするためのリンクを載せておきます。

全国銀行個人信用情報センター公式サイト

どれも手続きが複雑で面倒です。ダイエット夫が実際に手続きした際にも、郵送期間含め1ヶ月程度かかりました。

ですがここまでやれば、これ以上個人で出来ることは無いと弁護士ドットコムでも書いてありましたので、一安心。

のはずが。。


事件発覚とメンタルの崩壊

財布を失くした日から約5ヶ月が経過し、平和な日常に戻っていました。

そんなある日、会社のメールに総務部から連絡が。

件名:急ぎご連絡ください

なんや?と思い添付ファイルを開いてみると

What!?( ゚Д゚)

当然身に覚えなど無く、とりあえず即行で総務部へ。

総務部へ行くと、担当者は無言でダイエット夫を個室へ連れて行きました。

総務部「これ。。。何ですか?」

ダイエット夫「いや。。私が聞きたいです。」

総務部「とりあえず開封しましょう。」

担当者は私に封筒を渡さず、自ら開封しました。

隠ぺいでもすると思ってんのか?

その中には訴状が入っており、内容は以下のとおりでした。

原告は某消費者金融。被告はダイエット夫。

ダイエット夫は某消費者金融から●●万円を借り入れした。

しかし、期日になっても返済されず、某消費者金融から再三連絡したにも関わらず、全く返事が無い。

そこで、元金●●万円と金利を含めた総額の支払いを求める。

総務部「これは事実ですか。。?」

ダイエット夫「事実ではありません。」

完全に疑いの眼差しでしたが、財布紛失からの顛末を説明し、何とか納得頂き釈放。

これは一体、どうすればいいの(@_@)

当人であるダイエット夫は冤罪であることを知っていますので、隠さずに事実を上司と一休ドットコム妻へ報告しました。

事がことなだけに、逆にリアクションは薄かったです。

ダイエット夫は、「必ず無罪であることを証明します。」とだけお伝えしました。


弁護士との相談

とは言え、まず何をどうすれば良いのか? 訴状だぜ。裁判だぜ。しかも被告だぜ。

弁護士ドットコムにもこんな事例は見つかりませんでした。財布を盗まれた人はたくさん出てくるのですが、財布を盗まれたうえに悪用されて借金されて、消費者金融に訴えられている相談なんて、全く存在しないのです。

訴状には、訴状内容や裁判の日時(xデー)の他に「答弁書」と呼ばれる書類が同封されていました。

訴状内容に対して、被告目線の事実や考えを記せ。というものです。

訴状内容に事実と異なる点があるならば、その箇所を具体的に列挙せよと。

全て事実無根ですが。

そもそも消費者金融と契約すらしていないのです。

今時の消費者金融って本人と会わずとも、運転免許証くらいで契約できるんか。。

いずれにしても答弁書を適当に書くわけにはいかん、と弁護士を探すことにしました。

ただ、ダイエットには頼れる弁護士なんておりませんので、まずは弁護士協会の総合法律相談センターへ出向くことにしました。

電話で予約し、いざ出陣。

相談センターの中は思ったより簡素な雰囲気でした。

ただ、明るい気持ちでここに来ている客はいないでしょうから、当然ながら空気はどんより。例えるなら精神と時の部屋のような重力を感じました。

いよいよ自分の番で、部屋に呼ばれました。

システムは完全に町の診療所ですね。

部屋に入ると、ベテランの雰囲気漂うおじさんと司法修習生のような若者が2人。

「どうぞ」と話し始めたのは若者でした。

相談センターとは金になりにくい初回の客を新人のトレーニングに充てているということのようです。

こっちは人生かかってるんですけど。。と思いながらもダイエット夫は事の顛末と「答弁書への適切な記載方法を教えて欲しい」とお願いしました。

ただ、若い弁護士から的を得た回答は無く、いかにも教科書通りという質問が続きました。

イライラも限界を迎えたころ、ベテランが口を開きました。

「で、あなたは実際やったの?」

始めからやってないと言ってるじゃないですか。

相談センターでは、相談時間が30分と決まっておりその後はその弁護士へ直接相談するか、改めて予約するかしないと相談を継続出来ません。

グダグダした会話で結局訊きたいことも訊けず、帰路につくことになりましたとさ。


自分で戦う覚悟と決意

法律相談センターからの帰路でダイエット夫は思いました。

無料相談と言えども、巷の弁護士は全く頼りになりそうにない。すがってきた相談者を新米に任せて、隣で穿った目で観察しているような人間に、任せたくなんてない。

自分で戦うしかない。

誰かを頼っても、結局自分を守れるのは自分だけだ。

このような経緯もあり、ダイエット夫は弁護士を雇わず最後まで自分で裁判を戦う決意を固めたのです。

結局のところ答弁書は訴状に対して事実と事実でないことを明確に記載すればいいので、自分で何とかなります。

この後、初めて裁判所に出向き裁判の恐ろしさを思い知り、弁護士の重要性を目の当たりにするのですが。。


今回は以上になります。

次回は、素人が裁判所に1人で出向くとどうなるのか、記録を残します。

今回ダイエット夫は弁護士を雇いませんでしたが、精神的な依存ではなく、客観的事実を整理するためにプロにお願いするべきと考えています。

ただ、総合的な相談センターに行くと教育真っ只中の若者や、色眼鏡で見てくるようなタイプの弁護士との遭遇率も高まります。

きちんとした事務所へ直接相談するのが最適でしょう。

コメント

  1. […] 財布失くしただけなのに訴えられたから裁判で戦ってきた① 2020/11/3 財布失くしただけなのに訴えられたから裁判で戦ってきた② 2020/11/5 […]

  2. […] 2020/11/1 財布失くしただけなのに訴えられたから裁判で戦ってきた①こんにちは、ダイエット夫です。以前にも簡単に書きましたが、財布を失くして個人情報を悪用されてしまいました。結果的に最悪の展開になってしまい、もう人生終わった。。となるまでの全貌を残しておこうと思います。日本…nekokichi.jp2020.11.01 2020/11/3 財布失くしただけなのに訴えられたから裁判で戦ってきた②ダイエ… […]




タイトルとURLをコピーしました