2020/11/2 【貝料理の名店】貝や しるひ

レストラン

貝と聞いて、まず一番初めに思いつく貝ってなんですか?

私は生牡蠣が苦手なので、夫から時々残念そうに「一緒にオイスターバーに行きたいけど、こればっかりは無理だね」と言っていました。

確かに私は、大学の卒業旅行でハワイに行った時に「海外で生ものは食べてはならない」の掟を無視して生牡蠣を食べてしまい、その日から四日間食中毒に悩まされて、その後全く懲りず、広島に行っては腹を下し、実家で土手鍋を食べてはのたうち回るという、牡蠣が好きで好きで仕方ないにも関わらず、牡蠣に呪われ、牡蠣に嫌われた女なのです。

いやでも、生牡蠣は(強制的に)苦手だけれど、貝は好きなんだよな……!!

そんなわけで、「貝料理専門店」というものを探してみることにしました。東京で専門店と言えるのは、6~7店舗の様子。意外と少ないのね。

夫と貝食の喜びを分かち合うため、そのうちの一つ、JR中央線中野駅の「貝や しるひ」に行ってきました。

中野駅北口から徒歩10分、近道で住宅街のど真ん中を進んでいきます。

途中、茶色の野良猫さんに会えて挨拶をしたのちに、家の中から窓際でお外を眺めている白黒さんにも会えました。可愛い。

10分ほどすると、早稲田通り沿いに分かりやすい目印が出てきました。

字体かわいい

店名の「貝や しるひ」は、「今日が貝(のおいしさを)知る日になれば」という気持ちからつけられたそうです。

名前も素敵ですが、お店を開かれた方々もとっても素敵ですよ。

店内は広くはないですが、清潔で心地よい空間。カウンター席の前の厨房には、旦那さんと奥様が働く姿が見えます。

スパークリングは500円で安い、ひとまず乾杯! 夫は今年になってスパークリングワインの美味しさに目覚めて、ネット通販で一気に8本頼むようになりましたが、一緒に飲めてとてもうれしい。

ちなみに、今まで地元の酒屋さんやデパートに行って家飲みをして、「辛口で飲みやすく、炭酸のバランスが最高にいいスパークリングワイン」は、グランバロンブリュットでした。

スーパーで700円くらいのボトルも買ったし、専門店にしてはお手頃の1,800円のスパークリングも飲んだけど、やっぱりこれが一番美味しいんですよ

デイリーでも特別な日でも美味しいので、安いけどドヤ顔で友達の家にも親の家にも持って行っちゃう。

話は戻りますが、メニューはこんな感じ。

期待したとおりの貝、貝、貝、貝尽くし! そうでこなくちゃな。

これはお通し。お通しで皿いっぱいのパンっていうのが斬新ですよね。

真ん中のペースは「ホタテバターです」と説明されました。

ちぎったパンにぬりぬりすると、バターっていうかオカラのような感触。ぼそぼとしていて、塗りにくい……。

ぱくっと一口食べて、もぐもぐしていると、夫と目を見合わせました。ほたての甘み、おいしさ、うまみがバターと混ざり合って、すっごく美味しい。

これ、焼いたホタテを細かく割いて、バターに入れたら自分でもできるのかな? 家でも試してみたい美味しさ。

糖質制限中だったはずのダイエット夫と、パンの奪い合いとなる。

サーモンと半熟卵のグリーンサラダ。アボカドも入っております。

今日は野菜と貝をたくさん食べたかったのです。ドレッシングはサウザンドドレッシング的なやつ。

地ハマグリのホイル焼き。一人、ひとつずつにしましたが、身がとても大きい。レモンをたっぷり絞った汁を、貝に口をつけてちょびっと飲んでから、身を頬張ります。熱いけれど、食べ応えがすごい。

スープが飲みたすぎて、アルミホイルに残った貝の汁を、下の器に流し込んで飲んでしまいました。

そして夫、待望のお皿がやってきました。

こちらは生カキ三種盛り。

牡蠣は左の一番大きなものが、北海道産昆布森産真カキ。

いかんせん私は牡蠣が食べられないので、ただただ幸せそうに食べてる夫をじっと見守るだけだったのですが、後で感想を聞きますと、

・岩手産2つは美味しいけれど、特に違いは分からず。

・一番大きい北海道産は、口に入れた瞬間クリーミーなスープが口いっぱいに広がって、磯の香りが鼻をぬけた。

だそうです。

お店の奥様は「オイスター専門店とちがって、牡蠣の種類が少なくて……」と謙遜されていましたが、夫曰く「十分だった」そうです。

ムール貝のイカ墨アヒージョ。黒いパンもイカ墨が練りこまれているそうな。そんなん絶対うまいやん。

剥き身がオイルに浸かっているので手は汚れませんが、口元は真っ黒になります。

味が濃くて美味しいけれど、これは少ししょっぱいかな。パンを浸すとちょうどいいです。

いろんな貝の酒蒸し。ホンビノス貝、ハマグリ、ムール貝などがたっぷり入っています。

一瞬で食べたので感想も何もなく、ただ目の前にある貝を食べるということしか頭にありませんでした。

スープをリゾットにするか、ラーメンにするかという選択をここで迫られましたが、「スープを吸った米は美味いに違いない」という意見があり、リゾットにします。

その為夫から「くれぐれもスープをよそいすぎるな」という、IQが低すぎる叱咤を受けるはめになりました。

海苔が入ったリゾット。絶妙にお米にちゃんと芯が残っていて、べちゃべちゃになってないところが最高。

このお店はお料理も美味しいのに、本当に「もてなし」という言葉がふさわしい、暖かみがあって素敵な接客で、とても嬉しかったです。

ご主人は寡黙な方なのかな? と思っておりましたが、「美味しかったです」と言って席を立つと、ぱっと笑顔になってお話してくれるのも嬉しかったです。

また貝を求めて色んなお店に行ってみたいですが、また訪問したい素敵な貝屋さんでした。

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